根管治療

根管治療とは何か?

根管治療とは、歯の根っこ(根管)の治療のことでC3以降(虫歯が歯の神経まで到達している状態)の虫歯の場合に必要になります。炎症や感染を起こしている歯髄を除去し、根管を綺麗に清掃した後に、薬剤を根管に詰めていくことで根管内の虫歯を除去する治療のことを根管治療といいます。

根管治療が必要な症状

虫歯のC3(虫歯が歯の神経まで到達している状態)の症状となります。
  • 冷たいものや熱いものを摂取すると激痛がする
  • 定期的に歯に激痛が走る
  • 強い口臭が出る
上記のような症状がある場合は根管治療が必要となります。

再治療のない根管治療を行うために

レントゲン撮影、根管長測定器の使用

根管の形は人によって様々です。根管の形を把握し、確実に感染している部分を除去して隙間なく薬を詰めていくため、当院ではレントゲンの撮影を行うことで根管の形を把握するようにしています。

ウェーブ・ワン ゴールドの導入

当院ではという根管治療に特化した治療器具を導入しております。 根管形態に配慮した治療器具であり、滅菌済個包装となっているので感染や破折のリスクを低減することができます。また画像にあるX-スマート IQは、iPadを利用し、データを確認することができるのでより確実性の高い治療を行うことができます。

最新のデジタルマイクロスコープ「ネクストビジョン」を導入

口腔内カメラと顕微鏡を兼ね備えた最新のデジタルマイクロスコープ「ネクストビジョン」を導入しています。 よりくっきりと映る患者様のお口の状況を画面で拡大しながら把握することができるため、治療の正確性を高めることができ、取り残しをせずに再治療を可能な限りなくす根管治療を行います。

根管治療の流れ

STEP1:神経の除去

レ虫歯菌に感染し、痛みや腫れの原因になってしまっている歯髄(歯の神経)を除去します。感染している歯髄を残してしまうと痛みが続いてしまう原因になってしまうので、取り残しがないように丁寧に除去していきます。

STEP2:根管の内部の洗浄

根管の内部を洗浄していきます。何回か洗浄を繰り返すことで菌がいない状態を目指していきます。

STEP3:根管の内部に薬を詰める

隙間が生まれないよう、隅々まで薬を詰めていきます。隙間が空いてしまい殺菌が出来ないと再発してしまう原因になります。そのようなことが行らないよう、根管の形を理解して丁寧に薬を詰めていくことが必要になります。

STEP4:歯の土台(コア)を立てる

ここから被せ物などの補綴物をセットするために必要な手順に入っていきます。歯は神経を取ってしまうと栄養が行かない為、歯は脆くなります。そのため歯の内部を土台をたてて補強していきます。 保険でも土台を作成できますが金属の土台は金属アレルギーのリスクや金属が透けてしまい見た目が悪くなってしまうというデメリットも持っています。患者様と相談しながら、どの土台を使用するかを決めていきます。

STEP5:被せ物を作成し、セットする

まずは被せ物を作成していきます。この型どりをしっかりと行うことでより天然歯に近い形の歯を作成していきます。保険では金属の被せ物、自費ではセラミックのかぶせ物などが選択できます。詳しくはこちらの審美歯科のページをご確認ください。

保険

  金属の土台 ファイバーコア 樹脂性の材料+線維性の芯棒
メリット 保険内でできる 土台がしなるため、歯根にかかる負担を軽減できる
デメリット 金属は歯根より硬いため、歯根の破折につながる 金属の土台よりは費用がかかる

自費

ファイバーコア 樹脂性の材料+線維性の芯棒
メリット 土台がしなるため、歯根にかかる負担を軽減できる。
※保険の材料と同じだが、被せ物を自費で被せる場合土台も自費になります。

根管治療の費用

保険適用の場合、治療する歯の部位によって料金が変動しますが、1歯あたりの治療費で約9000円~13000円以上はかかることを想定していただければと思います。土台やかぶせ物の費用は別途発生いたします。もちろん治療回数が増えれば、その分費用は掛かってしまいますのでご了承ください。

よくある質問

治療後のメンテナンス

治療後はメンテナンスを行うことが重要です。根管治療を行い、かぶせ物を行ったとしてもその後のメンテナンスを怠れば虫歯は再発するリスクがあります。また、かぶせ物は人工の歯であることから天然歯と固さが違い、歯がすり減ってしまう可能性もあります。そのような場合には噛み合わせを調整しないと、噛み合わせが原因の別の症状をひきおこすリスクもあります。そのため当院では患者様に三か月に一度ご来院いただき、きちんとお口の中を見せていただきながら患者様が再度辛い思いをしないようにプロフェッショナルケアを行っております。