フッ素とキシリトールについて

前回はフッ素の安全性についてでしたが今回はフッ素やキシリトールの働きについて話していきたいと思います。

フッ素には3つの働きがあります

①歯質の強化

ハイドロキシアパタイトという歯の成分がフッ素を取り込んでフルオロアパタイトという耐酸性の成分へと変わり、溶けにくい丈夫な歯になります。

②再石灰化の促進

歯は毎日脱灰と再石灰化を繰り返しています。脱灰とは歯が溶けることで日々の食事により起こります。再石灰化は唾液により溶けた歯を修復してくれることを言います。修復の促進をしてくれるので当然虫歯になりにくくなります。

③菌の活動抑制

虫歯菌が私達が食べた食事を餌に酸を作り歯を溶かし虫歯になりますが、フッ素は虫歯菌の活動を抑制することで酸が作られにくくなります。

キシリトールの働きは

菌活動の抑制です。

しかし先ほどのフッ素とは少し異なり、虫歯菌ははキシリトールを餌にしても酸を作り出すことができないため歯が溶ける事はありません。またガムを噛む事で唾液がよく出るため間接的に再石灰化の促進にも繋がっています。しかし歯自体の強化ができないためフッ素の方がより良い虫歯予防になります。

虫歯の予防に良いとされているフッ素とキシリトールですがそれぞれ違った良さがあります。

フッ素を用いた虫歯予防法と予防率は

フッ素配合歯磨剤  約20〜30%

フッ素歯面塗布   約30〜40%

フッ化物洗口    約50〜80%

と言われています。

ただしフッ素を用いて虫歯予防をしているからといって虫歯にならない訳ではありません!毎日の歯磨きもきちんとしましょう。